◆第11話 デンマークでいちばんおいしいパン◆

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◆第11話 デンマークでいちばんおいしいパン◆

日本とはちょっと違う? デンマークのおいしいパンをご紹介。

先日、イラちゃんのクラスメイトのママが、黒パン用の酵母「スアダイ」Surdejを分けてくれました。デンマークの家庭ではパンを焼くことが多く、特に黒パンは、子どもたちがお弁当に持っていったり小腹がすいた時に食べたりと毎日何かと必要なのでよく焼いています。

デンマークのキッチンに必ずあるものといえば、大きなオーブン。用途はいろいろ! パンやピザを焼いたり、じゃがいもを焼いたり、お肉のかたまりをローストしたり。2日に1度は使っています。デンマーク人のライフスタイルはとてもシンプルですが、料理もシンプル。素材に少しハーブをかけて、オーブンで焼くだけで、とても美味しい料理ができあがるのです。

黒パンの話に戻ります。黒パン酵母は、小麦粉・ライ麦粉・水を混ぜて発酵させたものです。パンを焼くときにはまず酵母の半分を使い、出来上がったパンの種を酵母に継ぎ足して使うのがホストママ流。普通のパンは3時間もあれば焼きあがるのに対して、黒パンが焼き上がるまでには長い時間がかかります。まるまる1日がかりと言ってもいいくらい! まず、ライ麦粉、酵母、それにたっぷりの実(ライ麦、ひまわりの種、ごま、ケシの実など)を混ぜてパンの種をつくり、長方形の型に入れ、12時間ほど常温で寝かせます。その後、温めたオーブンで1時間半ほど焼き、オーブンから出し、パンが完全に冷めたら完成です。

ハム、レバーペースト、さばのトマト煮、えび、きゅうりなどを載せてオープンサンドにすれば、デンマーク定番ランチの出来上がり!完成した黒パンの見た目は、真っ黒ででこぼこ。正直いって、あまり美味しそうには見えませんが(笑)、手作りのパンはどんなお店のものよりもいちばん美味しいのです。日本人が長い間外国で暮らすと白いご飯が恋しくなるように、デンマーク人が国を離れて恋しくなるのは、この黒パンのようです。


◆Kimikoプロフィール
静岡県出身の20代女性。2009年、デンマーク語を学ぶため、オペアを開始。コペンハーゲンから少し北の高級住宅地の一軒家に住み込みで、0歳から9歳までの子どもたちのベビーシッターと家事を一手に引き受けつつ、午後はデンマーク語の語学学校へ約1年間通う。
※ 記事は実話を基に再構成しており登場人物は仮名です
※ これはデンマークで学ぶ手段のひとつ、オペアとデンマーク人のライフスタイルを紹介する記事であり、弊局がオペア制度を奨励するものではありません

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