はじめに
オペアとは世界各国で、現地の家庭に住み込みで家事や育児をすることを条件に、その家庭が食費や滞在費をカバーしてくれる制度です。私はデンマーク語や文化を勉強する方法を探していて、オペアという制度を見つけました。デンマークにはワーキング・ホリデー制度もありますが、デンマーク語初心者が現地で仕事を見つけるのはなかなか難しいということもありました。
子どもたちのお世話と家事が主なお仕事
オペアはホームステイとは違い、その家庭の「労働力」として、住み込みで働きながらその国の言葉や文化を学びます。宿泊や食費など滞在費はかかりませんが(お給料も一応でます)、子どもたちのお世話や家事の手伝いをすることが条件です。
ホストファミリーはにぎやかな5人家族!
私がオペアとして働いたのは、リュンビュー(Lyngby)という、コペンハーゲンから電車で北に約20分。人口1万人ほどの、デンマークでは中規模の町です。
ファミリーはパパ、ママ、0歳から9歳までの子どもが3人いるにぎやかな5人家族。
パパは38歳、大手IT会社勤務で、お肉料理が大好き。
ママは39歳、教育系コンサルタントで、おしゃれが大好き。
9歳の長女イラ小中学校3年生で逆立ちが得意なブロンド美少女。
長男ホルガは5歳で保育園の年長組、やんちゃなサッカー少年。
末っ子の次男ハンスは0歳で、10ヶ月になったころから託児所に通っています。
かわいい子どもたちと過ごしたデンマークの生活を何度かに分けてお話ししていきたいと思います。
(左の画像をクリックして拡大できます。)
☆ ある1日はこんな感じ ☆
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7:00 |
起床!パジャマのままみんなで朝ごはん。 朝ごはんの後、子どもたちは着替えと歯磨き。お弁当づくり。 |
7:30~8:00 |
大人は会社へ、子どもたちは保育園や学校へ出発。 5歳は、自転車・スケートボード・キックボードなどで通園することもよくある。 パパかママが会社に行く途中に車で送っていくこともたまにある。 |
8:30~13:00 |
語学学校へ。授業がない日は家で家事。洗濯、アイロンがけ、掃除、夕飯の買出しなど。 暇な時間は散歩や買い物、ジョギングなど。 |
14:30 |
託児所に赤ちゃんを迎えにいく。その帰り道に5歳を保育園に迎えにいく。 |
16:00 |
赤ちゃんと5歳とオペア帰宅。おやつを食べ、庭や室内で遊ぶ。 |
16:45 |
赤ちゃんと5歳を連れ、近くの学童保育に9歳を迎えにいく。 |
17:15 |
子どもたちを見つつ、夜ご飯の支度。 |
17:30 |
ママ、会社から帰宅。 |
18:00 |
パパ、会社から帰宅。みんなそろって夕食。 |
19:00 |
夕食後、子どもたちがお風呂に入る。 オペアは食器などの後片付けと、部屋の簡単な片付けなど。 |
20:00 |
子どもたち就寝。パパママはたまに二人で映画デート。 |
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◆Kimikoプロフィール
静岡県出身の20代女性。2009年、デンマーク語を学ぶため、オペアを開始。コペンハーゲンから少し北の高級住宅地の一軒家に住み込みで、0歳から9歳までの子どもたちのベビーシッターと家事を一手に引き受けつつ、午後はデンマーク語の語学学校へ約1年間通う。
※ 記事は実話を基に再構成しており登場人物は仮名です
※ これはデンマークで学ぶ手段のひとつ、オペアとデンマーク人のライフスタイルを紹介する記事であり、弊局がオペア制度を奨励するものではありません